【ワイン・映画】『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』と合わせて甘口スパークリングを。
こんにちは。ゆうゆうです。
国民的アニメといえば何を思い浮かべるでしょうか。
ドラえもん、サザエさん、ちびまる子ちゃんなど、名前を挙げれば枚挙に暇がありませんよね。
今回は、国民的アニメの一つ、クレヨンしんちゃんの映画を観ながら飲みたいワインを紹介します。
※以下、作品のネタバレが含まれます。
作品は『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』、
ワインは『ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ』です。
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』とは
こちらの映画、しんちゃんをあまり観ないという方でも名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。クレヨンしんちゃん映画を代表する人気作の一つですよね。
やはりクレヨンしんちゃんの映画なので、笑いあり、下品なシーンありの89分なのですが、私は<『未来に希望を無くした』オトナ 対 『未来に希望を持つ』子ども> を表現した作品だと考えています。
映画公開時の日本の状況や内容を詳しく考察すると論文になりそうなので、未試聴の方は是非ご自身で確認してみてください!
『ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ』を合わせて
私がこちらのワインをオススメする理由は二つあります。
<クレヨンしんちゃんとこちらのワインのイメージが近い点>と<スパークリングの泡>です。
まず、クレヨンしんちゃんとこちらのワインのイメージについて考えます。
クレヨンしんちゃんは先述の通り、国民的アニメの一つで子どもから大人にも愛される作品です。しかし、基本的なイメージとしては、「子ども向け」だと言えるでしょう。次に『ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ』を考えます。
以下、私の飲んだ時のイメージです。
かわいらしい女の子のエチケット。
淡い麦わら色。
マスカットや洋ナシを感じる、口当たりの良い甘口スパークリング。
やはり、イメージとしては「大人」よりも「子ども」がしっくりくるワインでした。
以上から、こちらのワインとクレヨンしんちゃんはどちらも「子ども」というイメージが共通していると言えるでしょう。
※20歳未満の飲酒はできませんが、、、
最後に、スパークリングの泡に注目します。
スパークリングワインをグラスに注ぐと、下から上へ細やかな泡が立ち昇ります。この様子は、今回の映画作品の一番の見せ場である、しんちゃんが必死に階段を上っていくシーンとぴったりです。
しんちゃんが何度も階段から転げ落ち、鼻血を出し、全身ボロボロになり、それでも未来のために駆け上がるシーンと一緒にグラスの泡を眺めます。
下から上へ無数に立つ泡は、しんちゃんを応援しているような、それ自体がしんちゃんを表現しているような気がしてきます。
以上の<イメージの共通要素>と<スパークリングの泡が映画の内容を一層引き立てる>二点から、『ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ』と『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の組み合わせをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』と合わせて飲みたい『ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ』を紹介しました。
私自身、クレヨンしんちゃん映画をワインと楽しむことが初めてで、実験ではありました。しかし、ワインがしんちゃんを応援する感覚が新鮮でおもしろい組み合わせでした。
これからも、料理だけでなく、色々な映画や音楽をワインと合わせ、イメージを膨らませながら勉強したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ゆうゆうでした。
【ワイン・映画】『レミーのおいしいレストラン』の中でのワイン
こんにちは、ゆうゆうです。
今回は、2007年に上映されたピクサー映画、
『レミーのおいしいレストラン』に登場するワインと作中での役割について考察していきます。※以下ネタバレを含みますので、その旨同意の上でお進みください。
考察したい登場するワインは、シャトー・ラトゥール1961、シャトー・シュヴァル・ブラン1947の二本です。
- 『レミーのおいしいレストラン』とは?
- シャトー・ラトゥール1961とその役割
- シャトー・シュヴァル・ブラン1947とその役割
- まとめ
『レミーのおいしいレストラン』とは?
ご覧になった方も多いでしょう。ネズミが調理するレストランでのお話。
不衛生だ、という意見はあると思いますが、この作品面白いです。
フランスを舞台に人間とネズミのダブル主人公が、<友情>と<勇気>で<未来>を切り開く物語です。
シャトー・ラトゥール1961とその役割
Château Latour 1961/シャトー・ラトゥール 1961
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シャトー・ラトゥールは、ボルドー五大シャトーの一つで力強く男性的とされ、世界的に最も有名なワインの一つと言えるでしょう。エチケットには塔の上にライオンが描かれていて格好いいです。作中のヴィンテージである1961年は特に最高の出来とされているそうですね。いつか飲んでみたいです!
さて、この偉大なワインが登場したのは、作品の中盤で人間の主人公『リングイニ』と上司の料理長が話をするシーン。
料理長はリングイニから様々なことについて聞き出そうとしています。
そこで料理長がリングイニに飲ませたのがシャトー・ラトゥール1961でした。
状況から「いい気分に酔わせて色々しゃべらせたいから」と推測できますが、それだけの理由ならば偉大なシャトー・ラトゥールを出す必要はないのではないでしょうか。
私の考えを述べます。
「料理長が自分に威厳や自信を持たせたかったから」です。
キーワードは「性格」と「ライオン」です。
まず「性格」。
料理長について、作中の威張る・高圧的な場面からは自分を強く見せようとする性格が。外見の低身長や遺書についてひどくおびえている様子から、実は自信が無いといった性格が考えられます。
しかし、部下に話を聞きだす際に自分が気持ち的に弱い状態ではいけませんよね。
そこで、リングイニに対し、料理長は自分のことを強く見せる必要がありました。
そこでシャトー・ラトゥールの「ライオン」の出番です。
ライオンのシンボルには、強い欲望や勇気・勝利などの意味があるとされているそうです。このライオンの持つ、自分を強くし、勝利へと向かわせるイメージは、きっと料理長に自信を与え、まるで自分が強くなったかのような感覚を抱かせたことでしょう。
以上のことから、自信の無い不安な料理長は、自分を大きく見せるために、力強いシャトー・ラトゥールの素晴らしいヴィンテージを用いたのではないでしょうか。
シャトー・シュヴァル・ブラン1947とその役割
シャトー・シュヴァル・ブランはサン・テミリオンの格付けの頂点に位置する偉大なワインの一つです。また、長期熟成できる点の他に、ボルドーの五大シャトーよりも高い価格で取引されることもあるという特徴があります。
さて、このワインが登場するのは作品終盤。新しく料理長となったリングイニの料理を食べに来た批評家が、<可能性・未来を感じる料理に相応しいワイン>としてオーダーします。
シャトー・シュヴァル・ブラン1947の役割は、この批評家の言う、
未来の「可能性」を示すこと
だったのではないでしょうか。
シャトー・シュヴァル・ブラン1947と作品終盤の主人公達を見ていきましょう。
先程述べたように、シャトー・シュヴァル・ブランは長期熟成でき、ボルドー五大シャトーよりも高値で取引されることもあります。特に1947年のものは100万円出してもまだまだ手が届かないほどです。
素晴らしいワインの特徴の一つかと思いますが、長期熟成させたワインは価格の上昇が示すように、香りや味わいなどが複雑になるなど価値が上がり、より偉大なワインになる可能性を秘めていると思います。
長期熟成を経て、非常に高価なシャトー・シュヴァル・ブラン1947はまさに「可能性」を感じさせるワインの一つと言えそうですね。
では、主人公達はどうでしょうか。
主人公のネズミ『レミー』は、作品の前中盤では料理できるすごいネズミでした。
終盤ではなんと実質的に料理長になっていきます。
主人公の人間『リングイニ』は、作中通して料理は全くできません。
しかし、終盤、ウェイターとして覚醒します。ローラースケートを履いて、店内を駆け回る姿には驚かされましたね。それでいてワインをこぼす、料理を揺らすなどは一切ありません。最初からウェイターやっていればよかったのに、と思うレベルです。
最後には主人公たちは独立して、行列が出来る大人気ビストロを開いています。
作中で、時間をかけて成長し、自分たちの未来を切り開いた彼らからも「可能性」を感じることができそうです。
以上から、長期熟成しさらに偉大になっていく「可能性」を示したシャトー・シュヴァル・ブラン1947は、主人公たちが持っている成長の「可能性」を意味していると言えそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は『レミーのおいしいレストラン』に登場するワインの、作中における役割について考察しました。どちらも非常に高価で偉大なワイン。私も成長し、自分の「可能性」を示すことが出来た際には、是非、シャトー・シュヴァル・ブランを味わいたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ゆうゆうでした。